ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ第3部

【英語でジョジョ!】「ありのまま今起こった事を話すぜ!」英語で言える?




 

 
 
いろんなマンガの名言を「英語でなんていう?」かをご紹介していくシリーズです!
もちろん英語の出典は公式英語版コミックからなので、表現に間違いはありません。
  
 
今回は、長文ながらもあまりのインパクトでいろんなところでパロディされている、ジョジョ第3部・ポルナレフのあのセリフだッ!9m
 
それじゃあポルポル君行ってみようッ!

  
 

長文なのにパロディされまくる「ありのまま今起こった事を話すぜ!」とはッ



出典:ジョジョの奇妙な冒険,第3部,第136話,荒木飛呂彦,集英社

 
 
謎の「ググ音とともに語られる上記のセリフは、Twitterやらパロディイラストなんかでやたら使われているので、なんとなく聞いたことがある方も多いんじゃあないでしょうかッ
 
『いつの間にか自分が思っていたのとは違う結果になっていた』場合に使われるネタですね。
 
 
ポルナレフがこのセリフを発する原因となったのが、「ポルナレフ階段事件」ッ!
 
 
階段の上にいる宿敵DIOに、ポルナレフは階下からダッシュで階段を駆け上がるのですが、気がつけば、階段を昇れていないどころか、いつの間にか階段を降りる形になっていた。
 
 
 
結果として、DIOが時を止めたことがこの不思議な現象の答えだったんですが、ここでよく話題になるのが、「DIOはどうやってポルを下りさせたのか」ということッ!
 
 
だって、DIOは時を止める能力はあっても、物を動かすようなサイコキネシスはないですからね。
 
それに、DIOのスタンド『ザ・ワールド』の射程距離は2~3m
 
DIOとポルの距離はいくらなんでもそれ以上はあるでしょうね。
 
つまりッ!
 
このクソったれ野郎はッ!「時を止めて自分がわざわざ階段を下りて、手(もしくはスタンドの手)でポルナレフを2、3段下ろし、自分はもとの位置に戻って、
「そうかそうかポルナレフ フフフ 階段を降りたな このDIOの仲間になりたいというわけだな」
なんて言っちゃってるんじゃあーーーーーッ!笑
 
 

「英訳」と「解説」ッ!

英語版がこちらッ
長いけど一つ一つ丁寧に解説していくぜッ!
 



出典:ジョジョの奇妙な冒険,第3部,第136話,荒木飛呂彦,集英社

 

英訳

Let me tell you what happend.
 
I was trying to climb the stairs to get him but somehow I ended up lower than where I started.
 
You guys think I don't know what I'm talking about.
I don't know what's going on at all.
 
It's not something like hypnosis or super fast speed.
What I experienced was just the tip of the iceburg※.
 
※原文ママ。正しくはiceberg
 

 
「あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ! 『おれは奴の前で階段を上っていたと思ったらいつのまにか降りていた』 な…なにを言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのか分からなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」

 
 
ここはだいぶ意訳になっていますね。
 
意味が伝わればいいか、という程度に簡略化されているのが分かります。
 
ここは日本語のセリフ量が多すぎるので、もっと文字数のかかる英語で細かいニュアンスまで表現しようとすると、到底フキダシに入りきらないためでしょうねッ
 
 
 

あ…ありのまま 今起こった事を話すぜ!

は、
Let me tell you what happend.
と表現されています。
 
「起こったこと(what happend)を説明させてくれ(Let me tell you)」です。
 
 
ンーーーーー?
 
 
「ありのまま」がないじゃあないかッ!
 
 
日本語版ジョジョにおける「ありのまま」というワードの重要性が分かっていなかったんでしょう。
 
 
ちなみに私ならこう訳します。
 
Let me give it to you straight what happend.
(ありのまま 今起こった事を話すぜ)
 
 
「give it to 【人】 straight」で、「率直に、そのまま話す」です。
tellもspeakもsayも入ってませんが、「give it to 【人】 straight」にスデに「話す」という意味が含まれてるので安心してください
もうすでにだったんだッ!
  
  
ただし、「give it to 【人】 straight」はカジュアルな話し言葉なのでビジネスなどでは使わない方がいいでしょう。
上のようなシーンでは問題なく使えます。
 
 
 

【小話】「ありのまま」はLet it goじゃあねーのかッ!?

ち・な・み・にィーーーーーーーッッ
 
「ありのまま」というと、レリゴーを思い起こす人が多いのではないでしょうか。
Let it goね。
 
 
Let it goは「ありのまま」という意味では使えません。
「ありのまま」はどっちかというと「as I am」でしょうねェー…
 
Let it goの意味はというと、
それを(it)
行か(go)
せる(let)
 
つまり、
「それ(=苦しみや悲しみ)を行かせてやれ」⇒
「もう苦しまなくていいんだよ」
という意味なのです。
 励ましの言葉ですねッ
 
 

おれは奴の前で階段を上っていたと思ったらいつのまにか降りていた

次はこれですね。
 
I was trying to climb the stairs to get him but somehow I ended up lower than where I started.
 
 
I was trying to climb the stairs :おれは階段を上ろうとしていた
 
to get him:やつを倒すために
 
but somehow I ended up lower than where I started.:しかし、どういうわけか最初の位置より下にいるっていう結果に終わった
 
 
ここは箇条書きでサクサク行きましょう。

  • 「I was trying to 動詞」で、「~しようとし(続け)ていた」。過去進行形ですね
  • get himで、「やつを捕まえる/やっつける」どちらでも使います
  • somehow:どういうわけか、なんやかんやで
  • 「end up~」で、「~という結果に終わる」
  • lower than where I started:スタートした場所(where I started)よりも(than)低いところ(lower)にいた(=段を降りていた)

 

な…なにを言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのか分からなかった…

You guys think I don't know what I'm talking about.
 (な…なにを言っているのかわからねーと思うが)

 

  
You guys:
あなた「達」。ガイズと言ってはいるが、女性が含まれていても使える。
ちなみにyou単体でも「あなた達」という意味を表せるので、この場合絶対guysをつけなければいけないわけではない。
ただ、一人に対して言っているのかみんなに対して言っているのかはっきりさせたい場合はつけるのがよろしいでしょうッ
 
 
You guys think I don't know what I'm talking about.: 「あなた達は、私が言っていることを私自身が分かっていないと思っているでしょう」
です。
 
 
 
I don't know what's going on at all.
(おれも何をされたのか分からなかった…)

↑これは、「された」というより、
何が起こっているのか(what's going on)、まったく(at all)、分からない(I don't know)ですね。
 
英語圏の人は、基本的に受動態よりも 能動態を好みます。
能動態で書けるときは能動態を選ぶのが良いでしょう。
  
  
 

頭がどうにかなりそうだった

ここはまったく英訳されてませんねッ
 
 
私が訳すとしたら、
 
I was about to lose my mind.
 
・be about to~ :~しそう
・lose one's mind :頭がおかしくなる、正気を失う(読んで字のごとくッ)
 
 
 

催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

It's not something like hypnosis or super fast speed.
 
・hypnosis:催眠術。ヒプノシス
です
 
眠術だとか超スピード(hypnosis or super fast speed)
だとか(something like)
じゃあねえ(It's not)
 
 
 
↑そう、「断じて」と「チャチな」のニュアンスがありませんね。
 
 
もうセリフが長すぎて省略せざるを得なかったんでしょう。
 
覇王翔吼拳を使わざるを得ないのと同じように。
↑「はおうし」って入れたらもう予測変換に「覇王翔吼拳」が出てきたよ。
どうなってんだァーーッ!オレのPCッ!
 
 
ちょっと「断じて」のニュアンスを活かした翻訳例を考えてみました。
 
 
It's never something cheap like hypnosis or super fast speed.
 
「断じて違う」は、強い否定の意味を持つneverで表現。
「チャチな」は「cheap:チープ」ですね。
 
 
Dirty deeds done dirt cheap♪  
  (いともたやすくおこなわれるえげつないこうい)
  
 
 

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

What I experienced was just the tip of the iceburg.
 
・the tip of the iceburg: 氷山の一角。日本語とまったく同じ用法。アイスバーグは「氷山」ですね。ワンピースにいるよね、アイスバーグって
 
 
What I experienced :俺が経験したこと
was:は
just the tip of the iceburg:単なる氷山の一角だった
  
 
  
日本語の「片鱗」という言葉がかっこよすぎるので、普通の英訳では霞んでしまうところですが、これはけっこう上手い訳なんじゃあないかなッ!と思いますですハイッ!
 
だって、普通に訳したら「a part of his terrible power」(恐ろしいものの片鱗)ですよ…
ヒーローもののアメコミで出てきそうな表現だなぁ
あんまりかっこよくは…ないかな笑
 
 
 
 
グググ……あれだけ長い記事はもう書かないって言ったのに、ずいぶん長くなっちまったじゃあねーかッ!
でもよォーーーッ
このセリフを2つに分けて2記事にするのもよォーッ
なんだかマヌケじゃあねーかッ!
だから「書いた」んだぜ……
 
今回はここまで笑

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